それが凄く嬉しくて、私はまた絵を描くことが好きになった。

「よし!」

タンスから新しい制服を取って、身にまとう。

『前もブレザーだったから、ブレザーの制服に親近感が湧くね』

「そうだね」

私は、鞄を持ってルルと一緒に下へと向かった。

「おはよう!奈々美さん」

「おはよう望美、やっぱりその制服似合うわね」

実は、この制服気に入ってたりしている。

冬服と夏服に別れていて、冬服の時のスカートの色は赤紫のチェック。

リボンは、スカートとお揃いで、ブレザーは紺色。

中には黒のカーディガンを着ている。

「望美ももう高校生かぁ、早いねぇ」

「そうだね、今日が入学式だし」

私は、ここから少し遠い私立の桔梗学園(ききょうがくえん)に通うことになった。

「最初私立に行きたいなんて言うから、驚いたわよ」

「あ、ははは」

私が桔梗学園を選んだのは、絵を学ぶ為だった。

話を聞いただけなんだけど、なんでも有名な画家さんが来て、直々に絵を教えてくれるんだって!