妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

掴むか一瞬迷ったけど、私はその手を掴んだ。

「あ、ありがとうございます」

「いいよ別に、こっちこそ悪かったね」

「いえ!私が前を見ていなかったので…」

「じゃぁ、おあいこで」

「…はい」

私は、思わず頷いてしまった。

「俺は、成瀬新(なるせあらた)。よろしく」

「私は、莎々原望美です。よろしく」

「敬語は別にいいよ、同い年だし」

「え?」

てっきり先輩かと思ってしまった。

「あれ、気づいてなかった?俺同じクラスなんだけど」

「えええ!」

私は、慌てて頭を下げる。

「ご、ごめんなさい!気づかなかった」

「ストレートに言ってくるね、でもいいよ。これで覚えたから」

「本当にごめんなさい…」

まだ一日目だから、覚えられてないよ。

『もう、望美はしっかりした方がいいよ』

「分かってる……」

「あれ?君も妖精いるの?」

「え!」

私は、成瀬くんがルルを見えたことに驚く。

「ルルが見えるの?」

「ルルって言うのか、かわいい名前だね。うん、見えるよ。俺もいるし」

成瀬くんは、そう言うと一人の妖精を呼ぶ。

「フレイ!出ておいでよ」

フレイと呼ばれた妖精は、成瀬くんの隣に姿を現す。

『何だ、俺に用か?』

「ちょっとな、自己紹介しろよ」

フレイは、私たちをじっと見てくる。