妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

『ずっと、と言ってもいいが、それは妖精達が選ぶ権利がある』

「権利ですか?」

『あぁ、私は妖精達にも権利を与えたい。この計画に参加して、私の元で暮らすか、主の傍で暮らすか』

「ヴィーナスの元で暮らすって、どういうことだ?」

『あぁ、私はこの計画を“キセキの泉計画"と呼んでいる。』

「キセキの泉計画?」

奇跡と同じ名前…。

奇跡と何か関係があるのか?

『妖精達が住める空間を、私は作っている』

ヴィーナスは、微笑むと妖精達と見る。

『お前達が自由に暮らせる場所だ!』

「それが、キセキの泉計画…」

『それは、もう出来ているのか?』

アカツキがヴィーナスに聞く。

『あと数年したらできる。その前に、まず主と妖精を繋げる』

『私達のように?』

カラの言葉にヴィーナスは頷く。

すると、ヴィーナスの隣に一人の妖精が姿を現す。

「うわぁっ!びっくりした…」

田星は、驚いて転びそうになる。

『落ち着け…、オルドだ』

アカツキは、オルドの傍に近寄る。

『久しぶりだな。オルド』

『アカツキか…、相変わらずずっと教科書読んでるのか?』

『まぁな』

なんだろうこの二人の空気は、それに二人の間で火花が散っているようにも見えた。

『ヴィーナス、そろそろ行くぞ』

『分かった』

ヴィーナスの後ろに、扉が現れる。

『ではまた、キセキの泉が出来た時に』

ヴィーナスは、最後に望美に目を向けた。

『意識が戻ることを、祈っている』

「ありがとう」

ヴィーナスとオルドは、扉の中へと消えていった。