妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「ヴィーナス…、望美を助けることは出来ませんか?」

「小早川…」

『…すまない』

ヴィーナスは、俺に向き直る。

『私は、妖精を助けることは出来ても、人間を助けることは出来ない』

「そうですか…」

もちろん駄目元で聞いてみたんだ。

でも、希望は持っていた。

ヴィーナスなら、望美も助けてくれるんじゃないかって…。

『お前達に、話しておくことがある』

「妖精の話ですか?」

アカツキ達は、それぞれ田星達の隣に行く。

『あぁ、さっきの力についての説明だ』

「その力は、妖精全員が持てるものなんですか?」

夏村がヴィーナスに質問していく。

『あぁ、私は二年前からこの計画を始めた。きっかけは、ルルが消えたことだ』

『私が…?』

ルルは、ハヤテに支えられながら立ち上がる。

『ルル、まだ無理しちゃ駄目だ』

『大丈夫だよハヤテ』

ルルは、ハヤテに微笑むとヴィーナスに言う。

『どうして、私がきっかけなんですか?』

『ルルが消えたのは、私の失態だ。前にそうお前には話したな』

『…はい』

ルルは、軽く頷く。

『そこで、私はオルドと相談して、妖精を消えさせない計画を立て始めた』

「妖精が消えない計画、それが成功すれば、アカツキ達とずっと一緒に居られるんですか?」

『晶…』

「だって、消えちゃうなんてやっぱり嫌だしね」

アカツキは、照れ隠しなのか晶にチョークを飛ばす。

「いったぁ!何するのさ!」

『べつに…』

アカツキは、教科書を読み始めた。