妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「何か…、方法はないの?!」

夏村は、必死にメモ帳をめくっていた。

でも、いくらメモ帳をめくってもそんな方法は載っていない。

ルルの体が薄くなり始める。

『ルルっ!』

ハヤテの頬に涙がつたった。

『これは、一体どういう状況なんだ』

俺達は、声のする方へと一斉に振り返った。

そこに居たのは…。

「ヴ、ヴィーナス!」

「ヴィーナス…?」

田星が首を傾げる。

『ヴィーナスって…』

アカツキがじっとヴィーナスを見る。

アカツキは、ヴィーナスのことを知っているようだ。

「カラ、ヴィーナスってだれなの?」

『ヴィーナスは…、私達の生みの親だよ』

「えええ!」

ヴィーナスは、田星達の横を通り過ぎて、ルルとハヤテの前に立つ。

『また、消えかけているのか…』

俺は、ヴィーナスに言う。

「頼むヴィーナス!前みたいに、ルルを助けてくれ!」

俺は、ヴィーナスに頭を下げる。

「わ、私からもお願いします!」

「わ、私も!」

田星と夏村も頭を下げる。

『大体状況は分かった…』

ヴィーナスは、ルルに触れる。

『すまないルル。またお前を同じ目に合わせてしまったようだ…』

(また、同じ目に?)

どういうことだ?

俺は、頭をあげヴィーナスを見る。