「シンク…、必ずあの人を助けるぞ」

『奇跡…』

俺は、目の前を睨みつける。

「この力全部使うんだ」

『でも、そうしたら私たちは…』

「そんなの、もうどうでもいい!」

力を使って、この世界にとどまる期間が短くなっても、そんなの構わない。

「あの人を助けられるなら!」

この力は、望美のために使う!

未来のために―――