妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「一体何があったの?」

『あ、晶に沙弥佳?!』

人混みの中から、二人は姿を現した。

『ルル?!一体なにが…』

目の前の光景に、二人は目を見開く。

「ねぇ…、そこに倒れてるのって…」

「まさか…」

二人は、望美に駆け寄る。

「の、望美!!」

『何があったんだ…』

晶の隣にいる妖精は…、アカツキか。

アカツキは、電柱に突っ込んでいたトラックに目をやる。

『トラックにぶつかったの?!』

「私を…、庇って…」

有水は、顔を覆って泣き始めた。

「早く病院に行かなくちゃ!このままじゃ望美が!」

「応急処置はした。後は、救急車が来るのを待つんだ」

「あ、あんた誰?」

そうか、この二人とは会っていなかったな。

「奇跡だ」

「奇跡?」

そこでタイミングよく救急車がきた。

望美は、ストレッチャーに乗せられ、酸素マスクを付けられた。

「望美の友達です!付き添います」

「私も!!」

晶達は救急車に乗り込む。

「詳しく話を聞かせて、水無月さん」

沙弥佳に呼ばれた有水も、フレイアと一緒に乗り込む。

「君は?」

「俺は、後から行く」

「分かった!」

救急車は、走り出した。

俺は、トラックの方に向かう。

「やはり…」

トラックには、誰も乗っていない。

(やっぱり、あいつがこれを…!)

俺の拳に力が入る。