妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

【望美】

体育館の片付けが終わり。

私は奈津と何か食べようと思って、近くのコンビニに来ていた。

『何も言わず出てきちゃったけどいいのかな?』

「学園の近くだし、外出届けは出したから。直ぐに戻れば大丈夫だよ」

えっと、奈津の好きなものは…。

『望美!私ドーナッツ食べたい』

「うん、いいよ」

私は、ドーナッツを一つ頼んだ。

コンビニを出て、学園に向かって歩いている時、公園に有水が入っていくのが見えた。

「あれ?有水さん」

『どうしたんだろ?』

さっきの有水のことを思い出し、私は有水のあとを追った。

『何してるんだろ?』

「さぁ?」

有水は、ベンチに座って星を見上げていた。

『ねぇ、貴方達なにしてるの?』

『うわぁ!』

「きゃあ!」

いつの間にか、私達の後ろにフレイアが居た。

「ふ、フレイア?!」

「やっぱり、望美さんだった」

「へ?」

前を見ると、有水がくすくすと笑っていた。

「尾行へたくそですか?バレバレでしたよ」

「そ、そっか…」

私は、立ち上がり有水に向き直る。

「文化祭が終ってから、話しようと思っていたけど、折角なので、今話しますね」

「話ってなに?」

有水は、優しく微笑むと言う。

「私、奈津くんのこと諦めます」

「…え?!」

『ええええ!』

き、急にどうしたの?

「なんで?!」

「何でって言われても、もしかして嬉しくなかったですか?」

『いやいや、嬉しいに決まってるじゃん!』

「なにか、あったの?」

有水は、苦笑してから言った。