「望美、後で俺も貰っていいか?」
「いいよ」
「あんたも持つのかよ」
俺は、ボソッと言った。
『あ、いたいた!』
『あ、ルル・ハヤテ!』
俺達のところに、ルルとハヤテがきた。
「おかえり」
『ただいま』
奈津は、ハヤテに笑いかけていた。
そんなハヤテは、ホッとしているようだった。
(そうか、奈津はあの話を聞いたのか)
妖精が消える話のことを。
でも、俺はこの人達に話す気はない。
それは、そろそろヴィーナスが姿を現すからだ。
「じゃあ、俺帰るよ」
「え、急じゃない?」
『そうだよ奇跡!まだ時間あるじゃん』
「十分楽しめた」
俺は、階段を降りていく。
「また、いつでも来てね」
「待ってるからな」
俺は、返事の代わりに手を軽く上げた。
学園の外に出て、俺は足を止める。
『もう、急にどうしたの奇跡』
「いや、別に…」
俺は、ただ前を見据えた。
そして、俺達の目の前に――
「やっと、お出ましですか“ヴィーナス"」
『……』
金色の髪が夕焼けに照らされていて、虹色の瞳が俺の姿を捉える。
「いいよ」
「あんたも持つのかよ」
俺は、ボソッと言った。
『あ、いたいた!』
『あ、ルル・ハヤテ!』
俺達のところに、ルルとハヤテがきた。
「おかえり」
『ただいま』
奈津は、ハヤテに笑いかけていた。
そんなハヤテは、ホッとしているようだった。
(そうか、奈津はあの話を聞いたのか)
妖精が消える話のことを。
でも、俺はこの人達に話す気はない。
それは、そろそろヴィーナスが姿を現すからだ。
「じゃあ、俺帰るよ」
「え、急じゃない?」
『そうだよ奇跡!まだ時間あるじゃん』
「十分楽しめた」
俺は、階段を降りていく。
「また、いつでも来てね」
「待ってるからな」
俺は、返事の代わりに手を軽く上げた。
学園の外に出て、俺は足を止める。
『もう、急にどうしたの奇跡』
「いや、別に…」
俺は、ただ前を見据えた。
そして、俺達の目の前に――
「やっと、お出ましですか“ヴィーナス"」
『……』
金色の髪が夕焼けに照らされていて、虹色の瞳が俺の姿を捉える。



