「俺の目的は、アクを誘き出すことだ」
『あ、アクは、自分から出てくることしないよ』
「どうかな…」
そこで、ヒュプの尋問は終わった。
とりあえず、奈津にかけた術は解かせた。
だから、奈津の気持ちは完全に戻っているはずだけど。
さっきの校門前でのイチャ付きを見て、まだ戻っていないとみた。
見ててイラついた。
(くっつくなら、さっさとくっつけっての)
俺は、チラッと望美の方を見る。
望美は、楽しそうに奈津と話していた。
(ま、これでもいいか)
二人が元に戻るのは、もう決まっていることだしな。
「ねぇ奇跡」
「なに?」
「たこ焼き買ったら、他どこか行きたいところある?」
「そうだなあ…」
行きたいところは、たくさんある。
でも、どうせなら…。
「遊園地行きたいな」
「え?」
「遊園地か?」
「あぁ、一度も行ったことがないからな」
俺の時代に遊園地など存在しない。
いや、存在はしていた。
なくなったんだ。
俺の時代では、殆どのものが消されたからな。
『あ、アクは、自分から出てくることしないよ』
「どうかな…」
そこで、ヒュプの尋問は終わった。
とりあえず、奈津にかけた術は解かせた。
だから、奈津の気持ちは完全に戻っているはずだけど。
さっきの校門前でのイチャ付きを見て、まだ戻っていないとみた。
見ててイラついた。
(くっつくなら、さっさとくっつけっての)
俺は、チラッと望美の方を見る。
望美は、楽しそうに奈津と話していた。
(ま、これでもいいか)
二人が元に戻るのは、もう決まっていることだしな。
「ねぇ奇跡」
「なに?」
「たこ焼き買ったら、他どこか行きたいところある?」
「そうだなあ…」
行きたいところは、たくさんある。
でも、どうせなら…。
「遊園地行きたいな」
「え?」
「遊園地か?」
「あぁ、一度も行ったことがないからな」
俺の時代に遊園地など存在しない。
いや、存在はしていた。
なくなったんだ。
俺の時代では、殆どのものが消されたからな。



