妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「つーか、別に俺と回らなくても良いんだけど、俺一人で回れるし」

「いいだろ別に、俺達がお前と回りたいんだから」

「そうだよ」

「…はぁ」

奇跡は、面倒くさそうに溜め息をつく。

『まったく、奇跡は照れ屋なんだから』

「だれが照れ屋だって…」

『いえ、なんでもありません』

「それじゃあ、行こっか」

私達は、屋台のある中庭へと行く。

「何か食べたいものあるか?」

「…特には」

『あっ!私たこ焼き食べたい!あと、焼きそば!』

「シンク…」

す、凄い…、もしかしてルルと同じく食べる?

『あれ、そういえばルルとハヤテは?』

「今二人で学園の中に行ってるよ」

『へぇ、もしかしてデートかな?』

シンクは、ニヤニヤしながらたこ焼きの元に向かう。

「行かないのかよ…」

私達とつられて並ぶ。

「意外と人気なんだな」

「たこ焼き美味しいからね」

私がそう言うと、奇跡は黙って前を向く。

(何か変なこと言ったかな?)

「そういえば、アンタらに言っておくことがある」

「なんだ?」

奇跡は、腕を組むと言う。

「俺とシンクは、あと数日したらこの町から出ていく」

「そ、そうなの?!」

き、急にどうしたのかな?