『言う覚悟決めたか?』

「ハヤテ…」

どこに居たのか、ハヤテが俺の隣に来る。

「どこにいたんだ?」

『お前達を見守らせてもらっていた』

「覗き見なんて趣味悪いぞ」

『失礼だな!見守ってただけだ!』

「分かってるって」

俺は、屋上から校庭を見下ろす。

「言うよ、俺もう一度」

『そうか』

望美にもう一度伝えたい。

俺の気持ちを、そして謝りたい。

もし、望美が俺の気持ちに答えてくれなくても、俺はもう一度好きにならせる。

『そういえば、聖夜が校門前に居るのを見かけたけど』

「聖夜が?」

『あぁ、どうやら文化祭に来たみたいだ』

「そうか」

そういえば、聖夜とは昨年以来会ってなかったな。

「ちょっと会いに行ってくるか」

『そうだな』

俺達は、屋上から出て下の階に向かった。