妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「だから、僕は確認したかったんだ」

「なんですか?」

「奈津くんは、望美さんのことが好きだよね?」

「……」

なんでみんな同じこと聞いてくるんだとか思ったけど。

俺は、微笑み小林先輩に言う。

「好きですよ。まだ、望美のこと」

小林先輩には、素直に言うことが出来た。

「やっぱり、そうだよね」

「なにか、確信でも持っていたんですか?」

「うん、持っていたよ。君が、望美さんの為に必死になっているのを見てね」

「必死に?」

「実は、僕も望美さんのことが心配になって、病院に行ったんだけど」

小林先輩は、苦笑して言った。

「望美さんのことを心配する君を見て、奈津くんはまだ望美さんが好きなんだと、そう確信したんだ」

い、いつの間に…。

俺は、ちょっと照れながら小林先輩に言う。

「俺は、一度望美を傷つけて、悲しませた。酷い態度もとった。だけど…」

俺は、拳に力を込めていう。

「それでも、俺はまだ望美が好きだった。望美が怪我をしたのを見た時、凄く焦ったし…」

俺は、自分の気持ちを小林先輩に言っていく。

「ある男の子に言われて、俺の気持ちに気付かされた。だから、望美は誰にも譲る気はありません」

「そっか、その言葉が聞けて僕は嬉しいよ」

小林先輩は、再びかぼちゃの頭を付けて看板を持つ。

「その言葉、全部そのまま望美さんに伝えてあげてね。望美さんも、待っていると思うから」

「はい!」

俺は、小林先輩に頭を下げる。

「ありがとうございました。小林先輩」

「お礼はいいよ。頑張ってね」

小林先輩は、先に屋上から出て行った。