【奈津】
「奈津、話がある」
新にそう言われ、俺は体育館の裏に連れてこられた。
(なんか、最近呼び出されることが多い気がする…)
新は、振り返り俺に聞いてくる。
「お前、まだ望美のこと好きなのか?」
「なんでお前までそんなこと聞いてくるんだよ…」
俺は、額に手を当てる。
もちろん、それを一番に聞いてきたのは奇跡だが、朝には玲緒と翔に聞かれた。
その後は、田星と夏村にだ。
「だって、聞きたくなるだろ」
「はぁ…」
俺は、溜め息をついたあと言う。
「好きだよ」
その言葉を聞いた新は、俺の肩に手を乗せる。
「なら、お前に有水のことを話しておく」
「水無月のこと?」
なぜこのタイミングで俺に?
「まず、フレイのことを話しておく」
フレイが新の隣に姿を現す。
ハヤテも俺の隣に来る。
「フレイとフレイアが双子の妖精だってことは、前に言ったよな?」
「あぁ」
「フレイが生まれたのは、俺達が双子だってことだからだ」
「…どういうことだ?」
「簡単にいうと、俺達は何も望まず、ただの双子ってことで、二人は生まれたってこと」
『何も望まずにか?』
そんなことで、妖精が生まれることがあるのか?
「ハヤテは、俺のサッカーが大好きって気持ちから生まれた。それなのに、フレイ達は何もないっていうのか?」
「そういうことだ」
『じゃあ、なぜ消えない?!』
フレイは、胸の前で手を組んで話し出す。
「奈津、話がある」
新にそう言われ、俺は体育館の裏に連れてこられた。
(なんか、最近呼び出されることが多い気がする…)
新は、振り返り俺に聞いてくる。
「お前、まだ望美のこと好きなのか?」
「なんでお前までそんなこと聞いてくるんだよ…」
俺は、額に手を当てる。
もちろん、それを一番に聞いてきたのは奇跡だが、朝には玲緒と翔に聞かれた。
その後は、田星と夏村にだ。
「だって、聞きたくなるだろ」
「はぁ…」
俺は、溜め息をついたあと言う。
「好きだよ」
その言葉を聞いた新は、俺の肩に手を乗せる。
「なら、お前に有水のことを話しておく」
「水無月のこと?」
なぜこのタイミングで俺に?
「まず、フレイのことを話しておく」
フレイが新の隣に姿を現す。
ハヤテも俺の隣に来る。
「フレイとフレイアが双子の妖精だってことは、前に言ったよな?」
「あぁ」
「フレイが生まれたのは、俺達が双子だってことだからだ」
「…どういうことだ?」
「簡単にいうと、俺達は何も望まず、ただの双子ってことで、二人は生まれたってこと」
『何も望まずにか?』
そんなことで、妖精が生まれることがあるのか?
「ハヤテは、俺のサッカーが大好きって気持ちから生まれた。それなのに、フレイ達は何もないっていうのか?」
「そういうことだ」
『じゃあ、なぜ消えない?!』
フレイは、胸の前で手を組んで話し出す。



