妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「お楽しみは、二日目ってことだね」

「な、なななんで?!」

そこには、私と奈津の名前がびっしりと刻まれていた。

しかも、全部同じ時間。

「これ、考えたのだれ?」

「さぁ、誰だったかな?」

晶は、何かを知ってるようにそっぽを向く。

(絶対晶が頼んだんだ…)

どうしよう、まだ奈津に何を伝えたかったのか思い出せてないし。

「別に心配することはありませんよ」

「佳絵羅?」

佳絵羅は、優しく私を抱きしめてくれた。

「望美は、いつもの望美でいる事です。そうすれば、大丈夫です」

いつもの私で居れば…。

「そうすれば、小早川さんとも自然に話せます」

『そうだよ望美!私だって居るんだから、心配することなんてないよ!』

「ルル…」

ルルは、私の肩に座る。

「ありがとう…」