妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

【奇跡】

「ここだな…」

俺は、夜に学校に忍び込んでいた。

確かめたかった事があったからだ。

俺は、指輪を出して、あの人が倒れていたところを見て回る。

すると、指輪が微かに紫色に輝く。

「やっぱり…」

あいつの反応がここにある。

ということは、やはりこの時代からあいつは動き始めていたことになる。

「でも、何であの人を狙う…」

ヒュプとかいう妖精を使って、奈津に催眠術をかけて、気持ちを奪って。

(何が狙いだ?)

もしかして、あの人で遊んでいるのか?

『あ、やっぱりいた』

「シンクか」

シンクも何かを感じてここに来たのだろう。

『ここに来るかと思っていたよ』

「これを調べるのは、俺の仕事でもあるし。それで、お前は何故ここに?」

『何か嫌な力をここで感じたから』

「なるほど…」

記憶はなくとも、体は感じるのか。

それもそうか……。

「良かったな。命に関わる大事故じゃなくて」

『う、うん…』

シンクは、俺の肩に座る。

『実はね、つい最近オルドに襲われたんだ』

「うん、それは知ってる」

俺は、携帯を取り出し、写真を撮る。

『やっぱり、助けてくれたの奇跡なんだね』

「俺の気まぐれな」

俺は、更に写真を撮る。

『何で写真なんて撮るの?』

「分析写真だ。持ち帰って力の分析を行うためのな」

『そんなこと出来るんだ!』

そんなの当たり前だ。