【アク】
『どういうこと…』
ヒュプの力が彼に効いていないのか?
そんな事があるのか?
『…そんなはずない…!』
ヒュプは、僕が考えて作った妖精だ。
力が効かないなんてことは、ないはずだ。
『それとも、あの奈津って奴が、何か体質があるのか?』
普通の人間に、そんな体質があるなんて聞いたことない。
ルルの持ち主の望美なら、別だが…。
『アク!』
『――!』
お母様の声が聞こえて、後ろを振り返る。
『お、お母様…、どうしたの?』
『こんな所で、何をしているんだ?』
僕は、鏡を隠す。
『ちょ、ちょっと遊んでただけ』
『一人でか?』
『う、うん。だって、僕の弟や妹たちまだ小さいし…』
『そうだな。私は、ちょっとこれから部屋にこもるから』
『えっ!』
僕は、お母様の手をとる。
『待って!今度は、いつ出てくるの?』
僕の頭をお母様は、優しく撫でてくれた。
『すぐ出てくるよ。それまで、兄妹たちのこと任せたよ』
『う、うん…』
お母様の手を離し、扉の向こうにお母様は消えた。
『…なーんってね』
僕は、再び鏡を見る。
『どういうこと…』
ヒュプの力が彼に効いていないのか?
そんな事があるのか?
『…そんなはずない…!』
ヒュプは、僕が考えて作った妖精だ。
力が効かないなんてことは、ないはずだ。
『それとも、あの奈津って奴が、何か体質があるのか?』
普通の人間に、そんな体質があるなんて聞いたことない。
ルルの持ち主の望美なら、別だが…。
『アク!』
『――!』
お母様の声が聞こえて、後ろを振り返る。
『お、お母様…、どうしたの?』
『こんな所で、何をしているんだ?』
僕は、鏡を隠す。
『ちょ、ちょっと遊んでただけ』
『一人でか?』
『う、うん。だって、僕の弟や妹たちまだ小さいし…』
『そうだな。私は、ちょっとこれから部屋にこもるから』
『えっ!』
僕は、お母様の手をとる。
『待って!今度は、いつ出てくるの?』
僕の頭をお母様は、優しく撫でてくれた。
『すぐ出てくるよ。それまで、兄妹たちのこと任せたよ』
『う、うん…』
お母様の手を離し、扉の向こうにお母様は消えた。
『…なーんってね』
僕は、再び鏡を見る。



