妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

『望美!早く!』

「う、うん!」

考えるのは、後にしよう!

ルル達の元へ向かおうとした時、頭に激痛が走った。

「あ……れ……」

『望美!!』

体にも激痛が走った。

『望美!!』

ルルとシンクの呼ぶ声が聞こえるけど、私の意識は遠くなっていく。

(返事しなくちゃいけないのに…)

体が動かないし、頭が痛い。

「る…る…」

私の意識は、そこで途絶えた。