「つーか!俺と望美は別れたんだ!今更話すことなんてないんだよ!」

俺は、ルルとハヤテを置いてその場を離れた。

『ルル、どう思う?』

『…なんとも言えない…』

ルルは、ハヤテを置いて体育館に向かった。

『はぁ……』

ハヤテは、重い溜め息をついた。

「一体なんなんだよ…!」

俺が望美と話したくない理由は、もう一つある。

あのときの、望美の泣き顔が頭から離れないからだ。

「なんだよこれ…」

俺は、どうしたんだよ…。

なんで、こんなに苦しいんだよ…。

「なーつくん!」

俺は、飛びついてくる有水を避ける。

「避けるなんて、ひどーい!」

「お前が来たからな」

有水は、何故か嬉しそうに鼻歌を歌っていた。