妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

【奈津】

『ねぇ奈津!』

「……」

俺は、後夜祭スタッフとして、校庭でキャンプファイヤーの準備をしていた。

『奈津ってば!』

さっきから俺の名前を叫んでいるのは、望美の妖精のルルだ。

『奈津ってば!返事してよ』

「うるさいなぁ、なんだよ!」

『何で望美の話聞かないの!』

「っ――」

俺は、今日まで望美のことを避けている。

望美と話すのが嫌だったからだ。

「話すことなんてないからな」

俺は、黙々と準備を進めていく。

『奈津がなくても、望美にはあるの!』

『おい、ルルその辺にしろよ…』

『ハヤテは、黙ってて!』

『はいっ!』

ルルは、俺を睨みつけてくる。

『もしかして、あの有水ってこを好きになったの?』

俺は、その言葉に反応して言い返した。

「そんなことあるわけないだろ!」

何故か直ぐにその言葉が出てきた。

『ふーん。本当かなぁ…』

ルルは、疑わしげに俺を見てくる。

「当たり前だ!誰があんな女!」

『ふーん…』

「この……」

なんか、イラついてきた。