【ルル】
『ラブラブそうでなにより』
『そうだな、奈津の方も頑張ってるし』
ルルとハヤテは、俺たちから少し離れたところでそう話していた。
『そうだ、ハヤテ一つだけ聞いてもいい?』
『なんだ?』
『最近ね、新しい妖精が生まれた気配を感じたんだ』
『新しい妖精?』
『それで、ハヤテは気配感じなかった?』
ハヤテは、少しだけ考える。
『いや、何も感じなかったけど?』
『やっぱり…、他のみんなに聞いても、感じなかったって言ってるんだ』
もしかしたら、感じたのは私だけなのかな?
でも、不思議だなぁ?
新しい妖精が生まれたら、どんな妖精か気配で探れるんだけど、その子は何も探れない。
それに、直ぐ近くに居る感じがするのに、何処に居るのか分からない。
『そんなに考える事でもないんじゃないか?直ぐに会えるさ』
『そうだといいけど』
時々不安になることがある、新しい妖精が生まれる気配を感じる度、私みたいな子が生まれるんじゃないかって。
でも、私は前の私とは違う。
『友情の妖精の役目って、何だろう?』
『…それはルルが見つければいいんじゃないかな?』
『私が?』
ハヤテは、サッカーボールを頭に乗せてバランスを取る。
『どういう理由でヴィーナスがルルを友情の妖精にしたか分からないけど、それには意味があるんじゃないか?』
『友情の妖精としての意味……』
ハヤテは、サッカーボールを上へと上げると、両手でキャッチする。
『俺は、奈津のサッカーが大好きな気持ちから生まれた。だから、俺の役目は奈津にサッカーを大好きな気持ちを失わせないこと。あと、もっと大好きにさせること』
『前の私は、望美に絵を描くことを好きになってもらうことが役目だった。でも、今はその役目はない。望美は、ちゃんと自分から絵を描くことを好きになり始めているから』
私は、それが何より嬉しい。
『前にね、私は望美とその周りの人たちを繋げる妖精になれたら良いなって、思ったことがあるんだ』
『ラブラブそうでなにより』
『そうだな、奈津の方も頑張ってるし』
ルルとハヤテは、俺たちから少し離れたところでそう話していた。
『そうだ、ハヤテ一つだけ聞いてもいい?』
『なんだ?』
『最近ね、新しい妖精が生まれた気配を感じたんだ』
『新しい妖精?』
『それで、ハヤテは気配感じなかった?』
ハヤテは、少しだけ考える。
『いや、何も感じなかったけど?』
『やっぱり…、他のみんなに聞いても、感じなかったって言ってるんだ』
もしかしたら、感じたのは私だけなのかな?
でも、不思議だなぁ?
新しい妖精が生まれたら、どんな妖精か気配で探れるんだけど、その子は何も探れない。
それに、直ぐ近くに居る感じがするのに、何処に居るのか分からない。
『そんなに考える事でもないんじゃないか?直ぐに会えるさ』
『そうだといいけど』
時々不安になることがある、新しい妖精が生まれる気配を感じる度、私みたいな子が生まれるんじゃないかって。
でも、私は前の私とは違う。
『友情の妖精の役目って、何だろう?』
『…それはルルが見つければいいんじゃないかな?』
『私が?』
ハヤテは、サッカーボールを頭に乗せてバランスを取る。
『どういう理由でヴィーナスがルルを友情の妖精にしたか分からないけど、それには意味があるんじゃないか?』
『友情の妖精としての意味……』
ハヤテは、サッカーボールを上へと上げると、両手でキャッチする。
『俺は、奈津のサッカーが大好きな気持ちから生まれた。だから、俺の役目は奈津にサッカーを大好きな気持ちを失わせないこと。あと、もっと大好きにさせること』
『前の私は、望美に絵を描くことを好きになってもらうことが役目だった。でも、今はその役目はない。望美は、ちゃんと自分から絵を描くことを好きになり始めているから』
私は、それが何より嬉しい。
『前にね、私は望美とその周りの人たちを繋げる妖精になれたら良いなって、思ったことがあるんだ』



