妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

『これは、主と妖精を繋ぐ紋章』

靴下を履き直して、シンクは真剣な眼差しへと変わる。

『多分もうすぐ、ルル達にもつくよ』

「それって…」

『余計なことを言ってもらっては困る』

「―――!」

目の前で男の人の声が聞こえた。

『お、オルド』

「オルド?」

オルドって誰?

オルドと呼ばれた妖精は、私達の前にゆっくりと飛んでくる。

シンクは、蝶の姿に変わり私の後ろに隠れる。

『シンクに何か用?』

ルルがオルドの前に立つ。

『どけルル、俺はシンクに用がある』

『どかない!理由を言って』

『お前に言っても無意味だ』

『きゃあ!』

オルドは、ルルを吹き飛ばす。

「なんだこいつ!」

「ルル!」

私は、ルルを受け止める。

『力の強いお前でも、俺に勝つことなど出来ない』

シンクは、私の髪に止まる。

『こいシンク、お前はここに居ては駄目だ』

「どういうこと?!」

『そいつは――』

その時―――

バンバンバン―――

どこからか銃声が聞こえ、林の中からオルドに向かって紅い光が向かってきた。

『ちっ…』

オルドは、それを避ける。

「今だ!逃げるぞ!」

聖夜くんに手を引かれ、私達は走り出した。