妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

【有水】

「やったぁ」

私は、トイレへと駆け込む。

「あのヒュプって子、本当にやったよ!奈津くんのあの態度見たでしょフレイア!」

『う、うん!見たよ!』

「正直あまり期待してなかったけど、これは早く奈津くんにアピールしなくちゃ」

『そうだね!』

私は、トイレから出て奈津くんの元に向かう。

「奈津くーん!おはよう!」

私は、奈津くんに飛びつく。

いつもなら直ぐに剥がされるけど、今日はそんなことなかった。

「なんか望美さんと言い争ってるの見たけど、喧嘩でもしたの?」

「……」

奈津くんは、ウザそうに私を見てきた。

「別に、ただウザいだけ」

「うざいなら、別れちゃえば?」

私は、耳元でそっと囁いた。

「別れる…か」

私は、奈津くんから離れる。

「それも、ありだな…」

「なら、私と付き合ってよ!」

奈津くんは、じっと私を見てきて笑った。

「お前もうざいから無理」

奈津くんは、それだけ言うと行ってしまった。

「な、なにあれ…」

私は、再びトイレへともどる。

「なにあの態度!望美さんと別れるきっかけは出来たかもしれないけど、私もうざいだなんて!」

私は、扉を蹴る。

『何でそんなに怒ってるの?』

ヒュプは、びくびくしながら出てきた。

「あんた、奈津くんの気持ち消したんだよね?」

『そうだよ。でも、完全じゃないけど』

「それ、どういうこと?」

『僕の力は、人の気持ちを捜査できる。でも、言ったでしょ?時間がかかるって』

「ちっ…」

じゃあ、奈津くんが私のものになるまで、もう少し時間がかかるのか…。