「てゆーか…」

「なに?」

奈津は、立ち上がり私を見下ろす。

「お前さ、彼女だからって俺のこと心配しすぎ、うざいんだけど」

「え…」

奈津から聞こえた言葉に、私は耳を疑った。

『な、奈津なんてこと言ってんの?!』

すかさずルルが言い返す。

「何言って、思ったことを言っただけだ」

『だからって!そんな言い方ないじゃん!望美は、奈津のこと心配してたんだから!』

奈津は、舌打ちするとキリッと私を睨む。

「だから、それがウザイんだよ」

奈津は、教室から出て行ってしまった。

『ハヤテ!あれどういうこと?!』

『お、俺にも分かんないんだよ。朝からあんなんで…』

「奈津……」

私なにか奈津を怒らせることしちゃったのかな?

でも、覚えがない。

そんな私達の様子を、見ている者が一人いた。