【望美】
「あのー…」
部活が終わったあと、私は雪南と向かい合っていた。
もちろん、シンクのことについて雪南から聞かれている。
「貴女、真紅の妖精といる子でしょ?」
「な、何のことですか?」
とりあえずとぼけて見るけど、雪南は疑わしい目で私を見てくる。
(視線が痛い…)
「…じゃあはっきり言うね。私は、真紅の妖精の持ち主じゃない」
「え…」
『やっぱり』
「もちろん、そこにいる妖精も見えてる。私は、ある奴から頼まれたんだよ」
雪南は、そう言い腕を組む。
「ある奴からって?」
「見た目は私より年下の男の子で、こう聞かれた。真紅の妖精を見なかったかって」
「じゃあ、その男の子がシンクの持ち主?!」
「ふーん、シンクって言うんだ…」
雪南は、目を細める。
「だから、そういう事。真紅の妖精の居場所知ってるなら教えて」
『貴女のことまだ信用出来ない』
「ルル?!」
ルルは、雪南の目の前に行く。
『もしかしたら、嘘って事もあるかもしれないから。シンクの居場所を知ってどうするの?!』
「持ち主に返すんだよ。ただそれだけ」
ルルは、じっと雪南の瞳を見る。
雪南もルルをじっと見る。
「あのー…」
部活が終わったあと、私は雪南と向かい合っていた。
もちろん、シンクのことについて雪南から聞かれている。
「貴女、真紅の妖精といる子でしょ?」
「な、何のことですか?」
とりあえずとぼけて見るけど、雪南は疑わしい目で私を見てくる。
(視線が痛い…)
「…じゃあはっきり言うね。私は、真紅の妖精の持ち主じゃない」
「え…」
『やっぱり』
「もちろん、そこにいる妖精も見えてる。私は、ある奴から頼まれたんだよ」
雪南は、そう言い腕を組む。
「ある奴からって?」
「見た目は私より年下の男の子で、こう聞かれた。真紅の妖精を見なかったかって」
「じゃあ、その男の子がシンクの持ち主?!」
「ふーん、シンクって言うんだ…」
雪南は、目を細める。
「だから、そういう事。真紅の妖精の居場所知ってるなら教えて」
『貴女のことまだ信用出来ない』
「ルル?!」
ルルは、雪南の目の前に行く。
『もしかしたら、嘘って事もあるかもしれないから。シンクの居場所を知ってどうするの?!』
「持ち主に返すんだよ。ただそれだけ」
ルルは、じっと雪南の瞳を見る。
雪南もルルをじっと見る。



