(気のせいかな?)
「ねえ、あんた」
「は、はい?!」
いきなり雪南に話しかけられて、思わず声が裏返る。
「そんなにビクビクしなくても、取って食うわけじゃないし」
「ご、ごめんなさい」
「それより、あんたに一つ聞きたい事がある」
「え?」
雪南は、私の耳元で囁く。
「あんたさ、真紅の妖精見なかった?」
その言葉に、私はドキッとした。
もしかして、この子がシンクの持ち主?!
「も、もしかして貴女――?!」
言葉を言いかけた時、彼女の指が私の唇に触れる。
「話は後でいいから」
雪南は、そう言うと再び椅子に座る。
「ルル、あの子…」
『…多分あの子じゃないよ、シンクの持ち主』
「えっ?」
『だって――』
ルルは、雪南に指を指す。
すると、雪南の鞄から一人の妖精がひょこっと顔を出していた。
「よ、妖精?!」
じゃあ、何でシンクなんかを?!
『もしかして、シンクを捕まえに来たのかもしれない』
「シンクを?!」
それなら、無闇にシンクの事を言うわけにはいかない。
会ったばかりで疑うのは心痛いけど、シンクを守るためだ。
「ねえ、あんた」
「は、はい?!」
いきなり雪南に話しかけられて、思わず声が裏返る。
「そんなにビクビクしなくても、取って食うわけじゃないし」
「ご、ごめんなさい」
「それより、あんたに一つ聞きたい事がある」
「え?」
雪南は、私の耳元で囁く。
「あんたさ、真紅の妖精見なかった?」
その言葉に、私はドキッとした。
もしかして、この子がシンクの持ち主?!
「も、もしかして貴女――?!」
言葉を言いかけた時、彼女の指が私の唇に触れる。
「話は後でいいから」
雪南は、そう言うと再び椅子に座る。
「ルル、あの子…」
『…多分あの子じゃないよ、シンクの持ち主』
「えっ?」
『だって――』
ルルは、雪南に指を指す。
すると、雪南の鞄から一人の妖精がひょこっと顔を出していた。
「よ、妖精?!」
じゃあ、何でシンクなんかを?!
『もしかして、シンクを捕まえに来たのかもしれない』
「シンクを?!」
それなら、無闇にシンクの事を言うわけにはいかない。
会ったばかりで疑うのは心痛いけど、シンクを守るためだ。



