【望美】
「……」
美術室を出てから、奈津の様子が少しおかしかった。
ずっと下ばかり向いてて、コンクリートと睨めっこしてるみたいだった。
『奈津は、どうしたの?』
ルルも奈津の事が気になったのか、ハヤテに耳打ちして聞いていた。
『さぁな、部活の時からあんな感じだ』
『何か悩みでるあるのかな?』
私は、思い切って聞いてみた。
「奈津?」
「うわぁっ!な、なんだ?」
そんなに驚かなくても…。
「何かあったの?」
「いや、別に…」
奈津は、何も言わず私から視線を逸らす。
「嘘だね」
「えっ?」
私は、奈津の額に人差し指を当てる。
「奈津は、嘘ついてる時必ず私から視線逸らすの。これは、奈津が嘘ついてる証拠」
「お、俺は嘘なんか!」
「じゃあ、私にも言えるよね?」
「うっ…!」
奈津は、何故か顔を真っ赤にして慌てる。
『これは、将来尻に敷かれるな』
『奈津は、望美に弱いもんね』
『これはこれで、少し心配だけど…』
奈津は、私の顔を見つめた後、深く溜め息を付いて言う。
「……」
美術室を出てから、奈津の様子が少しおかしかった。
ずっと下ばかり向いてて、コンクリートと睨めっこしてるみたいだった。
『奈津は、どうしたの?』
ルルも奈津の事が気になったのか、ハヤテに耳打ちして聞いていた。
『さぁな、部活の時からあんな感じだ』
『何か悩みでるあるのかな?』
私は、思い切って聞いてみた。
「奈津?」
「うわぁっ!な、なんだ?」
そんなに驚かなくても…。
「何かあったの?」
「いや、別に…」
奈津は、何も言わず私から視線を逸らす。
「嘘だね」
「えっ?」
私は、奈津の額に人差し指を当てる。
「奈津は、嘘ついてる時必ず私から視線逸らすの。これは、奈津が嘘ついてる証拠」
「お、俺は嘘なんか!」
「じゃあ、私にも言えるよね?」
「うっ…!」
奈津は、何故か顔を真っ赤にして慌てる。
『これは、将来尻に敷かれるな』
『奈津は、望美に弱いもんね』
『これはこれで、少し心配だけど…』
奈津は、私の顔を見つめた後、深く溜め息を付いて言う。



