「あのさ、俺……」

昼休みに幼なじみである湊に呼び出されて言われたのは

私にとって

湊に恋愛感情を抱いている私にとって、とてもショックなこと

「俺鮎川のことが好きなんだけど……」

鮎川……

鮎川 美幸

私とは正反対の女の子

フワフワしてて

可愛くて

少し天然で……



……私の親友



「だから?」

ホントはキミが言おうとしてることくらい、わかる

キミは……

「だから……あいつと話す機会をつくってくれねぇか?」

私を橋渡し役にして

美幸と仲良くなりたいんでしょ?