何とかして話を逸らしたい! 「京ちゃんがかっこいいから僻んでるんだよ、きっと。 それで私の前で京ちゃんのありもしない話をしてたから、注意したの」 「そう。 ありがとな」 「どういたしまして」 お礼を言ってくれたことに嬉しくなり、笑顔になる。 あぁ、やっぱり好きだなぁ。 隣を歩く京ちゃんを見上げると、京ちゃんも私を見た。 「でも、あいつは危険なにおいがするから、気を付けろ」 「分かった!」 私と意見一緒だよ! 何されるか分かったもんじゃないから。