ざっかざっか

と降る雪を
踏みしめてみる

それだけで

自分という
重さがあったと
思い出す


ざっくざっく

と刺す月を
噛みしめてみる

それだけで

自分という
脆さがあったと
思い出す


ざっかざっか
ざっくざっく
ざっかざっか
ざっくざっく


後に残るは
足跡のみか

と振り向くことを
思い出す





【#034  雪月】