憑代の柩

「えーと。
 爆弾で吹き飛ばされたので」

「それなのによく生きてるわね」

 いや、死んだ。

 佐野あづさは犯人の狙い通り死んでいる。

 麻紀は眉をひそめていた。

 ズバッと物を言いそうな彼女が何か言い淀んだのが気になった。

 まどろっこしいのは嫌いだ。

 だから、ズバッと訊いてみた。

「あのー、もしかして、貴女が犯人ですか?」

「なんの!?」

 凄い剣幕で彼女は訊き返してくる。

「私を殺した――

 殺そうとした犯人を捜してるんですけど」

 つい、あづさの気持ちになりすぎ、殺したと言ってしまう。

 慌てて訂正した。

 衛と似たような仕草で腕を組んだ麻紀は、私少し小柄なのに、顎を突き上げ、見下すように見てしゃべる。

「で、なんで私が犯人なのよ」