憑代の柩

 ぞんざいな口調で言うと、彼女は、

「自分の顔見るのに、許可がいるって、なんかおかしくないですかね?」
と横柄な口調で言って来た。

 この自分の置かれた立場がわかってない感じ――。

 敬語で話してくることが違和感があるが、それを補ってあまりあるほど、本人の口調だった。

 丁寧で明るいが、何処か人を喰ったような。

 包帯を外した彼女は要ではなくこちらを見つめている。

 思わず、身を引きそうになる。

「なんだ?」
とつい、今で以上に高圧的な声で訊いていた。