憑代の柩

 半壊した廊下。

 そして、女の手にあるナイフを見た。

「おい、衛は?」
と要が横目に見て訊く。

「困ったことに、まだ来てないのよ。

 仕事が詰んでるみたいだから」

「暇を見つけては、お前のところに通ってるからだ」
と毒を吐く。

 はは、と笑いながら聞いていた。