憑代の柩

 そんなど真ん中突かなくても、と思っていると、要は流行の首根っこ掴む。

「こいつは俺が預かろう」

「いやあの、流行さん、命狙われてるみたいなんだけど。

 車道に突き飛ばされたらしくて」

「道を歩かなければいい」

 おいおい。

「あの、私的にも誰か居てくれた方が」

「衛がガードを付けてるんだろうが。

 それ以前に、あいつが暇を見ては、ひょいひょいやってきてるんだろう」
と言い捨て、流行を連れて出ていってしまった。

 流行は要が苦手なようだったが、こうなってしまっては、もう口を挟めない。

「あーあ」
と呟きながらも見送った。