憑代の柩

「それで、私、行ってみました、昼間」
と言うと、要は怒鳴りつけようとするようにこちらを見たが、それを制して、続きを言う。

「すると、言われたんですよ。

 突然、バイトやめちゃってどうしたのって」

 店長と少し話をし、

「私もそういうバイトをしたことがあるような記憶があったので、誰かと間違われていると思いながらも、そのまま、少し手伝ってみました。

ちょうど二人休んで人手が足らなかったようなので」

 そして、バイトの人たちと仲良くなって、話を聞いてきました、と告げる。

「……変ですよね」

 話し終わったあと、流行は言った。

「秋川奏さんは、そんなところでバイトされてはなかったはずですが。

 それに第一、僕が見たのは、彼女が死んだあとです」

 同じ顔の人間、と要が呟く。

 あのう、と流行が恐る恐る口を開いた。

「要先生は、本当に、咲田馨さんを殺されたんですか?」