憑代の柩

「御剣絡みだからさ。

 みんな口を閉ざしててさ。

 なんか御剣から感謝のなんとかだって、全員に金一封あったしさ。

 まあ、花嫁は助かったんだから、よかったとはいえ、あんな爆破事件を起こされるなんて、御剣に何か恨みのあるものでも居るんじゃないかって話もあるし」

 軽い感じで、友人が、助かったと言ったのが、なんだか気になった。

「助かったって言っても、大怪我だったよね」

「いやあ?」
と顎をしごいて外を見ながら、彼は言う。

「ぱっと見、無傷だったよ。
 俺見たし」

「え?」

「要先生が車に二人くらい乗せてた。

 一人は傷がひどいのか服が被せてあったけど。

 花嫁さんは無傷だったね。

 ちょうどそっちを乗せるところ見たんだよ。

 少し顔を摺ってたかもしれないし、ドレスも爆風で汚れてたけど、それだけだった」

「え……」