憑代の柩

「待った。
 あづさが持ってたとしても、それが自分の顔写真かどうかはわからないわよね」

「他人のってことですか?

 それがその衛さんが好きだった女性の写真だったとしたら、子供の頃のものなんですよね?

 あづささんは、なんで、そんなもの持ってたんでしょう?」

 いや、それは、と本田はつまる。

 確かに彼に訊いたところでわかりはしないだろう。

 よし、と私は立ち上がった。

「御剣衛に訊きましょう」

「はあ?」

「だって、本人に訊くのが一番早いじゃないですか。

 その女性が誰だったのか」