「キレイだな」 「そうだね」 夜空に見とれること数分。 「なあ、綾乃」 「ん?」 浩也の声で、我に返った。 笑顔のまま、ゆっくりと浩也の方に振り返ったとき。 唇に何か、生温かくて、柔らかいものが触れた。 「………っ!」 それが、浩也の唇だと気づくまで、数分。