駅へと向かう道にあったコンビニでアイスを買う。私はハーゲンダッツ、真尋はジャイアントコーン。
一口ちょうだい、ってお願いしたら、仕方ねぇなぁ、なんて呆れ気味に言いながらも私にアイスを差し出してくれた真尋。
それを受け取ることなく食べると、今度は真尋が私のハーゲンダッツを強請った。
30℃は軽く超えているであろう気温の中で、少しだけ溶けてしまっているハーゲンダッツをスプーンで掬って真尋に差し出すと、真尋もまた私と同じように顔を近付けてそれを食べた。
その仕草が一々色っぽくて、あぁ、こうやって女の子達を魅了してきたのかなぁ、なんて思う。
そんなの、私が知る由も必要もないことだけど。
淀屋橋で電車を降り、マップに従って足を進めると、橋の向こうにそれらしき建物が見えてきた。
「大きいんだね」
「だな」
近代チックな建物の前を通り過ぎ、クーラーの効いた科学館へと足を踏み入れる。
吹き抜けになっている館内には、平日にも関わらず、沢山の人がいた。
家族連れや、幸せそうなカップル。
……私には一生縁のないことだな。
一口ちょうだい、ってお願いしたら、仕方ねぇなぁ、なんて呆れ気味に言いながらも私にアイスを差し出してくれた真尋。
それを受け取ることなく食べると、今度は真尋が私のハーゲンダッツを強請った。
30℃は軽く超えているであろう気温の中で、少しだけ溶けてしまっているハーゲンダッツをスプーンで掬って真尋に差し出すと、真尋もまた私と同じように顔を近付けてそれを食べた。
その仕草が一々色っぽくて、あぁ、こうやって女の子達を魅了してきたのかなぁ、なんて思う。
そんなの、私が知る由も必要もないことだけど。
淀屋橋で電車を降り、マップに従って足を進めると、橋の向こうにそれらしき建物が見えてきた。
「大きいんだね」
「だな」
近代チックな建物の前を通り過ぎ、クーラーの効いた科学館へと足を踏み入れる。
吹き抜けになっている館内には、平日にも関わらず、沢山の人がいた。
家族連れや、幸せそうなカップル。
……私には一生縁のないことだな。



