「私ケータイ見ただけじゃん!」


この店の客全員がこちらを一瞬睨めつけてきた。それに彼だけが気づき、彼は少しだけ驚くような顔を見せたがすぐに怪訝な顔を戻し、こう言った。



「俺そういうの、好きじゃない。俺を信用してほしかった。俺、信用してくれないやつ、好きになれないわ」



私は衝撃を受けた。なんで?



「違う!ケータイを勝手に見たのは心配だったから!信用して...」

彼は私が喋っている途中にも関わらず喋ってきた。

「信用してない。信用しているんだったらなんで勝手に俺のケータイみてんの?」

違う

「なんで毎晩電話してくんの?俺さ、大会前って言ったよな?夜は疲れてるから電話出ないかもって言ったよな?こっちはすごく疲れてんだよ。俺の体調考えろ」


私はあなたの体調を心配していた。寝る前の電話で元気付けてあげたかった。


「俺さ。自分のことしか考えてないお前みたいなやつが」


やめて