私は、絶望しなかった。
「大嫌いなんだよ。」
違う。学は私のことがまだ好きだ。
学は嘘をついている。
「嘘だ。私に、そんなこと言うのは、学に私が好きな友達がいるからでしょ。学は友達のために私から手を引こうとしていた。私のために嫌いになろうとした」
学は驚いていた。
「ちがっ...」
学が喋ろうとした瞬間私が、喋った。
「学、とても重い病気を抱えているんでしょ。もう1年も、もたないんでしょ。」
私は泣きそうな声で言った。
「なんでそれを!」
彼の顔はいまにも泣きそうだ。
「学、ごめんね」
「やっとあなたを理解することができた」
私は疲れた。
「私、なんにもわかってなかった」
この結果に行き着くのに何百年かかったことか
私は、ハッピーエンドを掴んだ。
「私。先にいって、待ってていいかな」
学は私を止めようとした。
「おい、止めろ!!」
学は私の腕に追い付けない。私は知っている。
「バイバイ、また。会おうね」
学が何かを叫んだ。
聞き取れない。
私は、両手でナイフを強く握ると、お腹にナイフを突き刺した。
私は痛みで意識を失った。
「ッウウウウウァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
学の叫び声が、学の泣き声が、聞こえた。
気がした。