あれ?
私は驚いた。気がつくと右手にはナイフが握られていた。
「どういうことなの??」
私はすぐに右手に持っていたナイフを右側に投げ捨てた。
そしてすぐに彼を追いかけ...
あれ?
どうして
私
ナイフを
拾っているの?
私は理解した。
きっとこの時間の戻る現象は人生をやり直すためのものじゃない。
ただ時間が戻るだけだ。
私が死ぬか、彼が死ぬかの2通りの結果のどちらかのレールを永遠と繰り返しているんだ。
私は、背筋がゾッとした。
マジか。
ヤバい。
私は気がつくと彼を殺した。
冷たい水しぶきが顔と手にかかったのを感じた。
私は
笑った。
私はなぜか希望を感じていた。
絶対に彼とのハッピーエンドがある。
私は、
諦めない。
絶望しない。
私は右手に持っているナイフを自分のお腹に強く差し込んだ。