「私は彼を殺そうとしてない!彼が私を殺そうとしたから!だから!私が!!彼を刺したの!!」
違う
違う
違う
「違うの!!」
私の頭の中はもうぐちゃぐちゃになっていた。
しばらくして警察がやって来た。
警察が右手に手錠を持って私の右手を掴んだ。
「...めて」
私から小さな声が出た。
私は悪くない!
「やめて!!」
私は抵抗した。
「私はなにも悪くない!!」
私はすぐに警官2人に取り押さえられた。
私の両手に手錠がかけられた。
「19時16分。殺人...」
ドラマでよく聞くやつだ。
本当にこんなこと言ってるんだなぁ。
お母さん。お父さん。ごめん。
私。最低だ。
なんでこんなことしちゃったんだろう。
なんで私はこんなに...
ブチッ
何かが裂けるような音が聞こえた次の瞬間。
...
気がつくと目の前には怪訝な顔をした彼がいた。