「・・・ごめんなさ」
愛夢の謝罪の言葉をまた遮った
「まじで焦った・・・バカ!」
あの光景を見た瞬間、”なんでもっと早く俺の物にしなかったのか”
そんな後悔しか浮かばなかった
あの先輩にキスされてたら、俺何してたかわかんねぇよ?
そのくらい、お前のこと好きだから
俺は愛夢の肩を掴んだ
殴られると思ったのか、目を固く閉じて下を向いている
バカだなぁ
俺が愛夢を殴ったりするわけねぇのに
顎に手を添え、上を向かせる
ドキドキとうるせぇ心臓を抑え込みながら、俺はゆっくりと顔を近づけた
予想外のことだったのか、愛夢の閉じていた目が開いた
愛夢が戸惑ってるのを感じつつゆっくりと唇を重ねる



