「こいつ、俺のなんで!・・・帰るぞ!」
「・・・え?」
先輩にそう言い放って愛夢の手を引いて校門を出る
愛夢の困惑した声は聞かなかったことにした
しっかりと手を繋いだまま、2人無言で家の方へと足を進める
家の近くの公園に差し掛かったとき、愛夢が口を開いた
「・・・ねぇ、さっきの」
俺は言葉を被せて愛夢に怒鳴った
「もっと危機感持てよ!俺が行かなかったらどーなってたか・・・」
自分でも事の重大さが分かっているのか、シュンとなる愛夢
あー・・・怒ってんのに・・・
そんな姿が可愛くて仕方ない
「ごめんなさい・・・」
「鈴木先輩っていったら、女癖悪いことで有名なんだよ!」



