運が悪いことに生徒会室は三階
階段をかけ降りるのに時間がかかる
なんとか階段を駆け下りて、玄関を出ると腕をつかまれている愛夢が目に入る
つかまれている腕が痛いのか愛夢の表情がゆがむ
きたねぇ手で愛夢に触ってんじゃねぇよ
そしてだんだんと近づく顔の距離
急いで間に入り込んだ
「はぁ、はぁ・・・。何やってるんすか?先輩! 」
愛夢は驚いた様子で俺を見る
そして俺の後ろにしっかりと隠れ、ワイシャツを掴んできた
「・・・ちっ、別に何もしてねぇよ」
その言葉と同時に愛夢の腕が開放される
は?
なにが”何もしてねぇ”だよ・・・
愛夢にキスするつもりだったくせに!
愛夢とこいつがキスしていたかもしれないと思うと、嫉妬でおかしくなりそうだ



