「好きです!付き合って下さい」


静かな廊下に突然響いてきた声



・・・告白!?


どう聞いても告白以外のなにものでもない



「ごめん・・・好きな奴いるから・・・」



この声は・・・


聞き間違えるはずがない


大好きな颯の声


「っ・・・」



女の子が息をのむのが分かる



「わ、私じゃ・・・ダメ?・・・代わりにならない?」



「あいつの代わりなんていない・・・あいつじゃないと意味がない。だから・・・ごめん」


そこまで聞いて、私はその場から立ち去った


知らないうに涙が頬を伝っていた


颯に好きな人がいたのも驚いた


でも、どれだけ私は颯が好きなのか思い知らされたことに一番驚いている



どんな関係だとしても・・・やっぱり颯がいい


”大切な幼なじみ”でもいい


颯の隣にいれるなら



その時、私は一つの決心をした