『ハルが好き。

だから私のそばにいてよ。

私、ハルがいないともう笑えない。

ハルがいないなんて嫌だよ』


__知ってるよ。

みーちゃんが俺と会ってからどれだけの笑顔を見せてくれたか。

俺もみーちゃんがいないと嫌だよ。

みーちゃんが笑っていないと嫌だよ。



『私の幸せは私が決める!

だからハルが決めないでよ!』


__みーちゃんは本当にたくましくなった。

強くなった。

初めて会った時とは比べ物にならないほど。



『置いていかないでよ!

私を置いて遠くにいかないで!』


『生きてよ、ハル!』



__みーちゃん。

きみは一体どれだけのものを俺にくれただろう。

もうどうせ死ぬと諦めた俺に、一体どれだけの希望をくれただろう。


きみがくれたもの、それを返しきれる気はしないけれど、それでも。


きみがそう望むのなら、きみのとなりで生きていたい。





閉じられた暗闇の中、小さな白い光を見つけた。

それをもっと見たくて、意識をそちらに向けていく。

すると白い光はどんどん大きくなってやがて様々な色が見えた。


__ああ、眩しい。


なんて鮮やかな世界だろう。