次に扉が開いて出てきた時には白い灰と骨になっていた。
そこには秋の面影は1つも残っていなかった。

「妖。これ…秋の遺灰。
ホラ、今は指輪とかネックレスにしたりす る人が多いから。貰ってくれる?」

お母さんから遺灰の入った1本の瓶を受け取った。

「あの、もう少し貰えませんか?」

「別にかまわないけど・・・うん。
わかったわ。今入れてもらってくるわね」

そう言ってもう2本くれた。