(優雅くん……!)
駆け出して抱きしめたかった。
が、事前に優雅からメールで注意を受けていたため、自重した。
「俺がたどり着いて、合鍵を使って中に入るから。それまでは絶対に外に出ないで。罠かもしれないから」
すでに計画がバレていて、優雅の偽者が現れる危険性もある。
なのにこちらから先に名前を口にしてしまったりしたら、さらにまずいことになると判断し、美月姫はリビングの隅に身を潜めて、優雅の到着を待った。
間もなく。
美月姫の潜むログハウス前の切り株で作られた階段を、優雅が一歩一歩登ってくる。
そして鍵を取り出す音がして、鍵穴に鍵を差し込み……。
ドアが開いた。
ちょうど満月を背にしていたため、逆光で優雅の姿がよく見えない。
だが懐かしい気配と夜の闇に揺れる柔らかな髪が、愛しい人の到着を知らしめる。
「優雅くん!」
思わず美月姫は、優雅の名を呼んだ。
すると優雅は、しーっと人差し指で自らの口を塞ぐ仕草を見せて、美月姫に大きな声を出さないようにと諭す。
駆け出して抱きしめたかった。
が、事前に優雅からメールで注意を受けていたため、自重した。
「俺がたどり着いて、合鍵を使って中に入るから。それまでは絶対に外に出ないで。罠かもしれないから」
すでに計画がバレていて、優雅の偽者が現れる危険性もある。
なのにこちらから先に名前を口にしてしまったりしたら、さらにまずいことになると判断し、美月姫はリビングの隅に身を潜めて、優雅の到着を待った。
間もなく。
美月姫の潜むログハウス前の切り株で作られた階段を、優雅が一歩一歩登ってくる。
そして鍵を取り出す音がして、鍵穴に鍵を差し込み……。
ドアが開いた。
ちょうど満月を背にしていたため、逆光で優雅の姿がよく見えない。
だが懐かしい気配と夜の闇に揺れる柔らかな髪が、愛しい人の到着を知らしめる。
「優雅くん!」
思わず美月姫は、優雅の名を呼んだ。
すると優雅は、しーっと人差し指で自らの口を塞ぐ仕草を見せて、美月姫に大きな声を出さないようにと諭す。



